ハッチャのブログ

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淡くて脆いあなたの中学時代をきっと思い出す小説!「オーダーメイド殺人クラブ」

あらすじ(裏表紙より)

クラスで上位の「リア充」女子グループに属する中学二年生の小林アン。死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。家や教室に苛立ち絶望を感じるアンは、さえない「昆虫系」だが自分と似た美意識を感じる同級生の男子・徳川に、自分自身の殺害を依頼する。二人が「作る」事件の結末は。ーーー。少年少女の切実な心理を直木賞候補作家が凡念に描く、青春小説。

 

オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)

オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)

 

 

<こんなあなたにおすすめ!>

  • 青春時代は明るくもあったが、暗い時期がなかったわけではない
  • 親との関係が鬱陶しい思ったことがある、学生のとき親に見せないプライベートなことがあった
  • 友達と話しているとき、うちの本音とで違うことがある

 

<ハッチャの戯言>

 共感の嵐。一人称で語られるそれらはまさに等身大の中学二年生。自分はこんなことばかり考えている中学生でした。登場人物もそう多くなくて個人的にとても読みやすく感じました。(ちなみに自分、登場人物が多いのは眠くなってしまってダメなんです…)主人公の小林アンと徳川との関係の距離感が絶妙でぜひ読んでほしい一冊です。